Osteomyelitis of Distal Tibia Caused by Salmonella in Adult Male: A Case Report
2011
【目的】今回我々は,成人の脛骨に発症したサルモネラ骨髄炎の1例を経験したので報告する.【症例】30歳,男性.1カ月前より,特に誘因なく左下腿遠位部に腫脹と疼痛が出現し,近医を受診した.骨髄炎を疑い,抗菌薬を内服投与され一旦改善するも,その後症状が再燃したため当科を受診した.X線上脛骨遠位部に円形の透亮像が見られ,MRI上,初期にはBrodie骨膿瘍の形態を示していた.治療は,外科的に掻爬・洗浄し抗菌薬混入セメントビーズを充填した.術中組織よりサルモネラO8型が検出され,サルモネラ骨髄炎と診断した.術後,症状は消退し,術後11カ月の現在,感染の再燃は認めていない.【考察】サルモネラ骨髄炎は経口摂取後,腸管吸収を経て成立する血行性骨髄炎である.過去10年間に32例報告があり,そのうち成人での発症は7例と,極めて稀であった.全て消化器症状を前駆症状に認めていなかった.
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