A Case of Hypoxemia Following Tourniquet Release
1992
脊椎麻酔下に膝蓋骨接合術を施行中,低酸素血症を生じた1症例を経験した.エアーターニケット解除数分後,経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)が63%にまで低下し,動脈血ガス分析はpH=7.43, PaO2=32mmHg, PaCO2=39mmHgと著明な低酸素血症を呈した.酸素投与にて直ちにSpO2は改善し,術翌日の動脈血ガス分析値も正常であり,合併症や後遺症は残さなかった.Posthyperventilation hypoxia,鎮静薬による肺胞低換気,ターニケット解除による混合静脈血酸素含量の低下等が主要な原因と考えられたが,肺塞栓の可能性も推察された.低酸素血症の早期診断にはパルスオキシメータによる監視が有用であった.
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