Inflammatory pseudotumor of the liver with subphrenic abscess

1997 
横隔膜下膿瘍を伴った肝のinflammatory pseudotumorを経験したので報告する. 症例は62歳の男性で, 38℃ を越える発熱と右季肋部痛を主訴として入院した. 白血球16,200/μl, CRP 11.8mg/mlと炎症所見が著明であった. 腹部超音波検査で, 右横隔膜下の液体貯留と肝後区域に多房性の境界不明瞭な径約5cmの低エコー域を認めた. CT, MRIでも同様の所見であった. 横隔膜下膿瘍を伴った肝膿瘍を疑い, 膿瘍ドレナージを試みた. 10日後のCTでは, homogeneous hypodense massに変化していた. 経皮的針生検で悪性腫瘍も否定できないため, 肝後区域の部分切除を行った. 病変は充実性の腫瘤であり, 組織学的に炎症性偽腫瘍と診断された. 肝膿瘍から炎症性偽腫瘍に移行し, 感染を契機に発症したと考えられた.
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