Successful treatment with the use of muscle flaps in thoracic surgery. (10 patients.)

1993 
過去6年間に当教室において経験した胸部外科領域での有茎筋肉弁の使用例10例を対象として, 筋肉弁の有用性を検討した.男性7例, 女性3例で平均年齢は55.3歳 (42~64歳) であった.筋肉弁の使用目的別では, 胸壁再建4例, 感染腔充填6例であった.再建例は, すべて肋骨切除 (1~4本) を行い, うち2例にMarlex meshを併用した.充填は, すべて感染腔の閉鎖が目的であり, うち2例は気管支瘻を併発しており有茎大網を併用した.疾患別では, 慢性膿胸2例, 胸壁腫瘍2例, 胸壁流注膿瘍2例, 術後縦隔炎1例, 肺摘除術後肋骨軟骨炎1例, 乳癌局所再発1例, 胸囲結核1例で, 使用した筋肉は広背筋3例, 大胸筋3例, 肩甲下筋2例, 前鋸筋2例, 腹直筋2例であった.全例, 手術創の一次治癒が得られ, 術後合併症はみられなかった.有茎筋肉弁は, 広範囲の胸壁再建および感染腔充填に対し, 第一に選択される材料と考えられた.
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