Biomechanical analysis of "from giant swing backward, double piked salto backward to upper arm swing " on parallel bars

2005 
要 約 本研究の目的は、競技会におけるベーレと屈身ベーレの実施を分析対象として、両者の運動技術の類似点と 差異をバイオメカニクス的に探ることであった。被験者は、2003 年全日本体操競技選手権大会に出場し、ベーレと 屈身ベーレの両方を実施した選手 12 名であった。彼らの競技会中の平行棒の演技を撮影したビデオテープから、 身体重心の速度、身体重心まわりの角運動量、膝関節、股関節、肩関節で発揮されたトルク、関節パワーを算出 した。 宙返りの離手時に身体重心がもつ水平・垂直速度は、ベーレと屈身ベーレの間で有意な差は見られなかった。 宙返りの離手時の身体重心まわりの角運動量は、ベーレよりも屈身ベーレのほうが有意に大きかった。 離手まで の懸垂局面以降では、各関節トルクとパワーの動態に屈身ベーレとベーレでほとんど差が見られないが、離手時 には屈身ベーレにおいて大きな股関節屈曲トルクと肩関節伸展トルクが発揮され、それぞれのトルク由来のパワ ーが大きいことが示された。このことは、トレーニングの現場において、屈身ベーレの実施時にはベーレに比べ、 離手時において「股関節のあふり」と「肩関節の引き」がより強調される必要があり、さらには股関節屈曲トルクと肩 関節伸展トルク、それらが発揮するパワーを大きくする体力的なトレーニングが必要となることを示唆していると考 えられる。
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