A Case of Bilateral Optic Nerve Atrophy Associated with Ulcerative Colitis

1997 
潰瘍性大腸炎に合併する眼病変として,上強膜炎,虹彩毛様体炎,ブドウ膜炎が知られているが,視神経炎の合併はきわあて稀で,本邦で数例の報告を認めるのみである.著者らは潰瘍性大腸炎に両側視神経委縮を合併した1例を経験した.症例は14歳,女性で,平成6年9月膿粘血便で発症した中等症の全結腸型潰瘍性大腸炎患者で,平成6年10月から当科においてサラゾビリン内服,ステロイドの経口および注腸投与などの保存的療法を行っていたが,平成7年4月下旬より,右眼の中心性視力低下を訴え,平成7年6月5日,眼底検査を行ったところ右視神経乳頭萎縮が認められた.また平成7年9月に左眼のかすみを訴え,眼底検査にて左視神経萎縮が認められた.検索の結果,視神経萎縮をきたす他の疾患が認められず,潰瘍性大腸炎の合併症として視神経炎を発症したものと考えた.
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