A study of anemia and life activity in the elderly

1994 
特別養護老人ホームに入所している80歳以上の高齢者100名を対象に, 貧血 (11g/dl未満) の発生率, Hb濃度, 血清鉄, TIBCを測定し, 年代 (80~84歳, 85~89歳, 90歳以上), 性と生活様態 (自力歩行者, 車椅子生活者, 寝たきり状態) 別に検討した. また貧血の原因となりうる合併疾患についても検討した. 生活程度別では活動性が低下するに従ってHbは低値を示す傾向を示した. 平均Hb濃度は年代別では, 80歳代前半がそれ以上の年代群に比べて約0.5g/dl高く, 男性は女性に比べて1g/dl高かった. また, 寝たきり状態者群の平均Hb濃度は非寝たきり状態者群に比べて約1.2g/dl低く, 両群間で有意 (p 0.1). これらのことより, 80歳以上の高齢者においては, 寝たきり状態が貧血の誘因となっており, 尿路感染症, 褥瘡などが合併しやすいことも確かめられたが, 貧血の原因はこれらの合併症によるのではないことが示唆された.
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