DOUBLE GALLBLADDER WITH ADVANCED ADENOCARCINOMA-A CASE REPORT-

2011 
症例は75歳,男性.約18年前より重複胆嚢を指摘されていたが,経過観察されていた.約1年前より心窩部痛が徐々に増悪してきたため,当院で精査となった.CTでは肝門部にくいこむように内腔に胆泥様の成分を含んだ副胆嚢が認められ,ERCPでは副胆嚢管は左肝管との連続性を認めた.重複胆嚢に対して,開腹下での胆嚢摘出を行った.主胆嚢を摘出後,副胆嚢を観察すると副胆嚢は右肝管と左肝管の間に存在し,両側の肝管との癒着が強く剥離困難であった.そのため副胆嚢壁を切開し,胆嚢壁を可及的に切除した.副胆嚢壁の一部に結節病変を認め,迅速病理検査で高分化管状腺癌と診断された.両側の肝管から総胆管まで壁の硬化を認め,副胆嚢壁から直接癌が浸潤していると考えられた.重複胆嚢の発生頻度は4,000人に1人とされており,胆嚢癌を合併した症例は大変稀である.若干の文献的考察を加えて報告する.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    4
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []