Laryngomicrosurgery for Laryngomalacia
2010
喉頭軟化症 (喉頭軟弱症,laryngomalacia) は乳児期の吸気性喘鳴の原因として最も多い疾患であり,5~10%の重症例が外科治療を必要とする。Olneyの分類では,type 1披裂部の余剰粘膜が吸気時に吸い込まれる,type 2披裂喉頭蓋ヒダが短い,type 3喉頭蓋が吸気時に倒れこむように吸い込まれる,の3つに分類され,複数のタイプが重複することもある。喉頭顕微鏡下手術はtype 1に対しては披裂部余剰粘膜の切除,type 2に対しては披裂喉頭蓋ヒダ短縮部の切離,type 3に対しては喉頭蓋の舌根部への吊り上げ縫合を行い,重複例にはそれぞれの手術を組み合わせて行う。本稿では喉頭軟化症の病態と診断,当院での重症例に対する喉頭顕微鏡下手術の経験を中心に治療について考察する。
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