Evaluation of Free Volume in Styrene-Butadiene Block Copolymers Probed by Positron Annihilation Lifetime Technique.

1998 
ブタジエンの分子量を一定とし, スチレン部分の分子量を変化させたスチレン (S) -ブタジエン (B) ブロック共重合体の自由体積の大きさ, 数濃度の変化, 大きさの分布を陽電子消滅寿命法を用い観察した. 室温における自由体積の大きさは, ブロック中のポリスチレン (PS) の分子量分率が増加すると直線的に減少した. また数濃度は, PSの分子量分率が12%までは減少し, その後あまり変化しなかった. PSの分子量分率が増えると自由体積が小さな部分が増えた. また, 自由体積の大きさと数濃度の積-見かけの自由体積分率-を比容と対比すると, 極めてよい相関性が見られた. 180 Kから200 Kに観察されるポリブタジエン (PB), のガラス転移温度以外に, 120 Kから150 Kに自由体積の大きさと数が不連続に変化する温度が見いだされた.
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