Clinical value of serum allergen-specific IgE test using high affinity IgE receptor in canine atopic dermatitis.
2010
痒み行動を示す犬143例を用いて,コナヒョウヒダニ(Df)に対する高親和性IgE受容体を用いた血清抗原特異的IgE検査(以下アラセプト)と皮内反応の結果を比較した。アラセプト400 units以上を高IgE値と判定したところ,皮内反応に対する感度は95.8%であった。一方特異度は72.3%であったが,皮内反応偽陰性を否定できない症例を除くと85.5%に上昇した。次に定型的な犬アトピー性皮膚炎(以下cAD)50例,痒み行動を示す非cAD151例に対しアラセプトにてDfに対するIgEを測定した。前試験と同様に400 unitsをカットオフ値にしたところ,cADの感度は98%,特異度は80.8%であった。以上より,Dfに対するアラセプトは皮内反応の代替に,さらにcADの一特徴と言われるIgEとの関係を示す検査になりうることが明らかにされた。
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