S-1,capecitabineの少量・長期投与で5 年10か月生存した腹膜播種を伴った胃癌の1 例

2014 
腹膜播種を伴う胃癌の予後は極めて不良であり,5 年を超える長期生存例になると極めてまれである。今回われわれは,腹膜播種を伴った胃癌手術症例に対してS-1,capecitabineを長期投与,かつ少量投与で術後5 年10 か月の長期生存が得られた症例を経験したので報告する。症例は78 歳,男性。2007 年9 月に胃癌に対して幽門側胃切除を施行し,術中所見で腹膜播種を認めた。S-1+CDDP を施行するが有害事象にて脱落のため,S-1 を 40〜50 mg/body/day,2 週投薬2 週休薬で38コース施行した。その後capecitabineへ変更し,1,800 mg/body/day にて 2 週投薬1 週休薬で26 コース施行し,2013 年6 月に84歳で癌死した。
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