A CASE OF PERFORATION OF THE JEJUNUM IN WHICH AN INGESTED FISH BONE PASSED INTO AN INTRAPERITONEAL ABSCESS CAVITY WAS DETECTED

2011 
症例は90歳,女性.鮭のハラスの摂取後2週間目に突然の上腹部痛にて近医より当科を紹介受診した.CTにて上腹部に膿瘍形成に認め,その内部に約2cmのhigh densityな線状陰影を認めたため,魚骨による腹腔内膿瘍の診断にて経過観察のため緊急入院した.入院翌日,腹膜炎症状が増悪したため緊急手術となった.近位空腸,その小腸間膜と大網に囲まれた部位に膿瘍が確認され,その内部に遊離した魚骨片を認めたが,空腸壁には穿孔部位を確認できず膿瘍ドレナージ術のみにて手術を終了した.術後経過は良好で術後15日目に退院した.今回われわれは,腹腔内膿瘍腔に遊離した魚骨片を認めながらも穿孔部位が術中確認できず侵襲的外科治療を行わずしてドレナージ術のみで治癒した魚骨による空腸穿孔の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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