炭化チタン存在下での3-ヘキシルチオフェンの重合とその複合導電体の導電率-温度特性

1999 
炭化チタン (TiC) 存在下で3-ヘキシルチオフェンをFeCl3を開始剤として重合することによって, ポリマー組成比の異なる導電性高分子-TiC複合導電体が得られた. 複合導電体の導電率はポリマー含有率が約30wt%付近から減少した. またその導電率-温度特性は, ポリマー含有率によって異なるが, パーコレーションしきい値付近の組成のものでは, すなわち37wt%のポリマー含有率のものでは, 0℃から30℃の間で4桁導電率が減少した. 導電率の急激な減少が開始する温度はガラス転移温度と一致していた. ポリ (3-ブルチルチオフェン) をポリマー成分とする複合体でも検討した結果, 35℃で導電率が減少し, ポリ (3-ヘキシルチオフェン) 同様そのガラス転移温度と密接に関連していた.
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