Extraction of Limonoids and Limonoid Glucosides with Supercritical Carbon Dioxide

1992 
最近,その生理活性が注日されているリモノイドおよびそのグルコサイドのカンキツ種子からのより有効な抽出方法としてSC-CO2抽出法について検討した.その結果,供試試料として脱脂乾燥夏柑種子粉末を用いてSC-CO2抽出したときCO2単独では各リモノイドの抽出率は有機溶媒抽出法に比べ著しく低かった.そこで抽出率の向上を目的として抽出温度,圧力,エントレーナーの併用およびCO2量の条件について実験した.リモノイドの抽出率は抽出圧力とCO2量に大きく依存したが,抽出温度の影響はほとんど受けなかった.各リモノイドの抽出率は抽出圧力を高めるに従い増加し, 300kg/cm2で最大となった.また,エントレーナーとしてはアセトンを添加したとき最も効果的であった. CO2の使用量についてはその使用量が多いほど高い抽出率が得られ,試料重量に対し50倍量のCO2量になるまでの変化が大きかった.最適条件(抽出温度, 60℃;圧力,300kg/cm2;エントレーナー,アセトン3%; CO2量,100g-CO2/g)における各リモノイドの抽出率はノミリン82.1%,オバクノン38.9%,リモニン19.1%,デアセチルノミリン13.9%であった.リモノイドグルコサイドについてはリモニングルコサイドを除き高い抽出率が得られたが,各成分の分画抽出はできなかった.
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