【自己免疫】 シェーグレン症候群の病態機序と制御性T 細胞

2019 
シェーグレン症候群(SS)は唾液腺や涙腺などの外分泌腺を標的とする自己免疫疾患であり,遺伝因子,環境因子などさまざまな要因が病態発症に結びついていることが知られているが,詳細な発症機序に関してはいまだ不明な点が多い.SS の病態形成にはT 細胞が中心的な役割を果たしていることがよく知られている.そのなかでも,末梢における制御性T 細胞(Treg)の数的あるいは質的な異常がSS の病態と大きく関与している.本稿では,SS 疾患モデルを用いて得られた病態発症機序とTreg との関係性を総括するとともに,SS 患者から得られたTreg に関する免疫病理学的所見を詳説する.
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