Effect of recombinant erythropoietin and bone marrow aspiration findings in patients with chronic hemodialysis.

1990 
慢性透析患者の貧血の主因はエリスロポエチン (EPO) 産生の減少であるが, その他の様々な因子とも関連があるといわれている. 我々はリコンビナント-エリスロポエチン (rEPO) を慢性透析患者に投与し, その効果と, 効果に影響をおよぼす因子, 並びに骨髄所見について検討した. 対象は慢性透析症例12例 (男性6例, 女性6例) である. rEPO投与により貧血の改善はみたが, ヘマトクリット (Ht) 値の増加が良好な症例と不良な症例が認められた. 前者では投与前のフェリチン値が有意に高く投与前6か月間の輸血量が多い傾向がみられた. しかし, 年齢, 性別, 透析年数, rEPO投与量, 投与前Ht値, 血清鉄, クレアチニン, 尿素窒素 (BUN), 副甲状腺ホルモン (C-PTH), および血清EPO値には両者間に有意差はなかった. 投与前後で骨髄穿刺吸引法による骨髄組織の採取を施行しえた3例の所見を比較するとM/E比は2例で低下, 1例で増加し, 一定の傾向は認められなかった. 赤芽球分類の比率, 鉄芽球比率や鉄芽球内の鉄顆粒の状態にも投与前後で有意の変化は認められなかった.以上から, 透析患者の貧血にrEPOは有効であったが, Ht値の増加には一定性がなく, 効果に影響をおよぼす因子の存在が考えられた. 貧血の改善が良好な症例ではrEPO投与開始前のフェリチン値が有意に高かったことから, 赤血球造血には豊富な骨髄貯蔵鉄が良好な影響を与えると考えられた. またrEPOの効果を骨髄所見で判定するのは困難でありその効果を評価するには, 赤芽球系前駆細胞におけるrEPO反応性の検討も必要だと思われた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []