A case report of solid and cystic tumor of the pancreas.

1991 
膵のsolid and cystic tumorの1例を経験したので報告する.患者は24歳女性で, 主訴は心窩部痛である.入院時臨床検査所見では, 血中エラスターゼ-1の上昇以外に異常を認めなかった.超音波, computed tomography (CT), 血管造影より膵頭部の嚢胞性腫瘍を疑い, 手術 (腫瘍核出術) を施行した.腫瘍は明らかな被膜により被われ, その内部には嚢胞状変性と出血壊死が認められた.病理組織所見では, 腫瘍細胞は乳頭状に増殖し, その一部には嚢胞状変性も認められた.免疫組織化学的検査ではneuron specific enolase (NSE) 染色, α1-antitrypsin染色は陽性であったが膵酵素, 膵ホルモンに対する反応は陰性であった.電顕では特別な分泌顆粒は認め得なかった.以上の所見より膵のsolid and cystic tumorと診断した.患者は術後10か月の現在, 再発の兆候なく経過観察中である
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