A Case of Superficial Type (IIa or Unclassified) Squamous Cell Carcinoma (Carcinoma in Situ) of Anal Canal

2010 
肛門科の日常臨床で肛門早期癌に遭遇することは滅多にない.しかも,粘膜内癌は非常に希な病態である.早期の状態で肛門管癌を診断できるならば,予後,Quality of lifeの面から望まれることであり,肛門上皮内癌の報告は少ないが,肛門上皮内癌のclinical pictureの集積はその点で重要なことと考える.最近,肛門痛と肥厚した鄒壁のある肛門直腸粘膜脱のclinical pictureを示した肛門扁平上皮内癌を経験した.3回の手術によって切除でき,切除標本,組織像から,癌は移行帯上皮,歯状線,その下部の肛門管を約半周,横に走行し,その占拠部位は歯状線以下に大であった.従来報告された扁平上皮内癌は,歯状線上,それを含めた上部にあり,出血するmassとしてのanal canal signを示すものがほとんどである.自験例は特異なanal signを示す症例で,今まで報告されていない病態であると考える.症例集積に寄与すると考え報告する.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    18
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []