Practical application of the anti-PCNA monoclonal antibody for cytological materials of gynecologic diseases.

1993 
Proliferating cell nuclear antigen (PCNA) のモノクローナル抗体である19A2, 19A4, PC10の3種類を用い95%エタノール, 100%メタノール, 4%パラホルムアルデヒドにて10分, 3時間, 24時間固定した細胞標本に免疫細胞学的染色を行った.その結果, 100%メタノールで24時間固定したものに19A2を作用させた場合が最もよい染色性が得られた.その染色条件では正常子宮頸部扁平上皮の表層から中層の細胞は染色されず, 軽度から中等度異形成由来の細胞ではコイロサイトーシスも含め核よりもむしろ細胞質に良好な染色性が得られた. 上皮内癌では核の染色強度が高度異形成より増していた. 浸潤癌では核が強く染色された. 正常増殖期子宮内膜では核に陽性所見を認めたが, 分泌期では認めなかった. 子宮内膜癌では核に陽性所見を認めた. 核異常細胞ならびに悪性細胞100個あたりのPCNA陽性率は核が穎粒状に染色された細胞のみを算出すれば軽度および中等度異形成8.5±3.5%, 上皮内癌15.5±8.9%, 浸潤癌35.8±12.2%でありS期の同定には核の染色態度を考慮することが重要と考えられた. しかしその評価は他の増殖細胞マーカーと比較しさらに慎重に検討する必要がある.
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