A CASE OF SMALL CELL CARCINOMA OF THE STOMACH WITH A POSSIBILITY OF TRANSFORMATION FROM TUBULAR ADENOCARCINOMA

2001 
症例は74歳の女性で,胸焼けを主訴に来院し上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小彎に発赤した不整陥凹を認めた.生検の結果,中分化型腺癌を認め,平成11年6月14日に幽門側胃切除術および2群リンパ節郭清術を施行した. 4.3×3.5cm大のO-IIc+IIa型病変で,病理組織学的には大部分が高分化型腺癌であったが,腫瘍中央最深部 (sm 3) において細胞異型が強く,クロマチンに富み,著明な核分裂像を伴った小型腫瘍細胞の増殖を認めた.それらは, Chromogranin A染色陽性, Grimelius染色陽性であり胃小細胞癌と診断した. 本症例では小細胞癌は腫瘍中央最深部に存在し,さみだれ状に入り混ざるように分化型腺癌に取り囲まれており,小細胞癌が腺癌から発生した可能性を示唆するものと思われた.
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