Oral mucosa graft urethroplasty for complicated urethral strictures

2010 
(目的) 狭窄の長い尿道狭窄症に対する口腔粘膜を用いた一期的尿道形成術の有用性を検討した. (患者と方法) 内尿道切開術または尿道拡張施行後に再狭窄を認めた尿道狭窄症7例(うち6例は自排尿不能)を対象とした.狭窄部位は球部4例,振子部2例,前部尿道全長狭窄が1例,原因は外傷3例,医源性狭窄2例,尿道炎1例,尿道下裂術後狭窄1例であった.狭窄部を全周切除して筒状の口腔粘膜で置き換えるtube graft法を3例,縦切開した尿道に口腔粘膜をパッチとして縫着するonlay graft法を4例(ventral onlay3例,dorsal onlay1例)に施行した.口腔粘膜採取は左頬裏面より行い,必要に応じて下口唇裏面を越えて右頬部へ延長した.グラフト長は2.5~12cm(平均4.6cm)であった.術後3週間尿道カテーテルを留置した.術後観察期間は3カ月から55カ月(平均14カ月)であった. (結果) 開口障害などの口腔粘膜採取に関連した重篤な合併症は認めなかった.Tube graft法を行った2例に吻合部狭窄を認め,内尿道切開術を追加した.また,ventral onlay法を施行した1例にろう孔形成を認めたが保存的に軽快した.現在,全例とも追加処置を要することなく,自排尿可能である. (結語) さらなる術式の改良が必要ではあるが,本術式は狭窄の長い難治性尿道狭窄症に対する優れた術式であると考えられた.
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