≪4.高齢者の救急疾患≫ 消化管出血

2011 
・高齢者の消化管出血は原因疾患の腹部症状に乏しく,早期診断・治療が遅れやすいことに注意すべきである.予後は,出血原因,出血量に加えて併存疾患による.・上部消化管出血の原因としては胃潰瘍からの出血がもっとも頻度が高く,若壮年者と比べて胃体上部のものが多く,多発する傾向がある.一方十二指腸潰瘍は大きく,深い傾向がある.・高齢者に処方される頻度が高い,aspirin,非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs),抗血小板薬,抗凝固薬,血管拡張薬,ビスホスホネート製剤の服用歴の聴取は,診断・治療に重要である.
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