Pleural changes in rat lung allografts

1993 
正常肺の胸膜下にはMHCクラスII抗原陽性の樹状細胞 (DC) が分布しておりDCをターゲットとして, 胸膜にも拒絶反応が強くおこりうると考えられる.胸膜における拒絶反応様式をラット肺移植モデルで検討した.レシピエコトのクラスII抗原に対するモノクローナル抗体による免疫組織学的検討では, latentphaseにすでに胸膜下にレシピエント細胞の浸潤が認められ, 細胞浸潤は拒絶反応の進行とともに強くなる.Vascular phaseでは浸潤細胞は単核球, マクロファージが主体であるが, alveolar phaseには線維芽細胞の出現が観察され, 線維化が始まりdestructive phaseには線維化はさらに高度となる.不適当な免疫抑制や繰り返す拒絶反応により胸膜線維化の原因となり移植肺のコンプライアンスの低下を引き起こす可能性がある.
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