Crystallization of Vinylidene Chloride-Vinyl Chloride Copolymer

1970 
塩化ビニリデン-塩化ビニル共重合体の結晶化および延伸性におよぼす溶融条件の影響, 等温結晶化の挙動, 変形を与えた場合の結晶化の問題を低温X線回折, 密度の変化などで調べた。結晶が完全に融解された場合には Avrami 定数 n が4となるような結晶化をし, 結晶化速度, 結晶化速度定数, 線成長速度,核発生速度はすべて 80℃ 附近に極大を示す。変形による結晶化速度は無変形の場合のそれに比較して非常に大きく, 変形を与えない場合には事実上結晶化がおこらないような低温においても結晶化すること, またこのような結晶化では分子鎖の配向が先行し, 変形の程度により結晶の成長様式が異なることが明らかとなった。
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