原発性胆汁性肝硬変において蛍光抗体法により抗ミトコンドリア抗体が陰性を呈した症例のDot-immunobinding assayによる検討
1989
原発性胆汁性肝硬変(PBC)の診断に際して,抗ミトコンドリア抗体(AMA)は重要な意義を有している.現在AMAの検出方法としては蛍光抗体法(IF法)が一般的であり,その他種々の検出方法が報告されている.Dot-immunobinding assay (DI法)は最近導入された免疫学的手技であるが,我々は吸引により洗浄が可能なマイクロプレートを用いた新しいDI法によるAMA検出法を開発した.この方法を用いてIF法で陰性を呈したPBC 6例について検討した結果,全例がAMA陽性を示し,経過を追えた3例ではIF法でAMA陰性を示した時期においてもDI法で陽性を示し,抗体力価の変動が認められた.このAMA検出法は手技が簡単であり,感度,特異性,定量性にも優れていた.
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
11
References
0
Citations
NaN
KQI