A Case of Adenocarcinoma of Aberrant Pancreas in the Jejunum
2010
症例は51歳の女性で,イレウスの診断にて当院に入院した.保存的療法にて軽快と再燃を繰り返すため,原因不明のイレウスにて手術を施行した.開腹したところ,トライツ靭帯から約170 cm肛門側の空腸に腫瘍性病変による閉塞を認め,2.6×2.2 cm大の腫瘍を含めた空腸部分切除術を施行した.病理組織学的検査にて,Heinrich III型の異所性膵から発生した高分化型管状腺癌と診断した.術後の腹膜再発に対して塩酸ゲムシタビンの投与を行い,患者は初回手術後約28か月後に死亡したが,原発性膵癌と同様に異所性膵癌に対しても塩酸ゲムシタビンが有効である可能性が示唆された.空腸における異所性膵癌はまれであり,文献からの症例を総括したものを加え報告する.
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