保存期CKD-MBDにおける病態とコントロール―遅すぎる透析期での治療介入

2010 
さまざまな臨床研究の結果から透析期からの治療介入では遅すぎることが明らかとなり,CKD-MBD のフォーカスは保存期に移ろうとしている.保存期 CKD-MBD の治療介入を考えるうえで,まずその病態を明らかにすることは重要なことである.しかし,こと CKD-MBD に関しては世界的に見ても臨床知見が不足しており,ガイドラインというジグソーパズルを構成するには十分なピースがそろっていないのが現状である.本稿では今後のさらなる臨床研究に期待をよせつつ,これまでにわかっている知見をもとに,現時点で考えうる治療戦略についても簡単に触れた.
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