A CASE OF INTESTINAL MALROTATION IN AN ADULT WITH INTUSSUSCEPTION

2006 
腸回転異常症は胎生期の中腸の回転異常が原因で起こり,新生児期に発見されることが多く,成人例では比較的稀である.今回,本邦では成人例の報告の少ない腸重積を合併した成人腸回転異常症の1例を経験したので報告する.症例は71歳,男性,腹痛,嘔吐,血便を主訴とし来院した.腹部立位単純X線検査では, niveau形成を伴う腸管拡張像を認め,イレウス管留置時に,下十二指腸角,十二指腸空腸曲を認めず,腸回転異常と診断された.腹部CT検査ではrarget sign様の所見を認め腸重積が疑われた.開腹所見では,回腸結腸型の腸重積を左側腹部に認めた.十二指腸が上腸間膜動脈の右側を走行し,盲腸は左側に位置するnonrotation typeの腸回転異常症と判断された.切除標本には腫瘤性病変を認めず,腸重積の発症について,腸回転異常症が原因の可能性があると考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    4
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []