A CASE OF XANTHOGRANULOMATOUS CHOLECYSTITIS MIMICKING GALLBLADDER CANCER WITH COLON INVASION

2008 
症例は58歳,女性.右上腹部痛を主訴に近医受診.急性胆石性胆嚢炎の診断で保存的治療の後当科紹介となった.腫瘍マーカーはCA19-9 114U/mlとやや高値であった.超音波検査では胆嚢体底部の壁肥厚が目立ち,内部に点状の高エコーが散見された.腹部CTでは胆嚢壁は全周性に肥厚し,特に胆嚢底部に限局性壁肥厚と内部の低吸収域を認めた.同部に接する肝実質も遅延性濃染を呈していた.慢性胆嚢炎および肝実質への炎症波及と術前診断したが,胆嚢癌も否定できなかった.術中所見では胆嚢壁は著明に肥厚し横行結腸と強固に癒着していた.結腸浸潤を伴う胆嚢癌も否定できず,拡大胆嚢摘出術および結腸部分切除を行った.最終病理診断は黄色肉芽腫性胆嚢炎であった.胆嚢癌を疑う胆嚢炎手術では本疾患も念頭に置き,術前画像や術中所見を総合的に判断し慎重に術式を選択することが重要であり,同時に十分なインフォームドコンセントも必要であると思われた.
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