A CASE OF AN EPIDERMOID CYST ARISING IN THE INTRAPANCREATIC ACCESSORY SPLEEN

2003 
症例は50歳,男性. 2001年10月,健診の腹部超音波で,膵尾部に3cm大の嚢胞性病変を指摘された.腹部CTでも膵尾部に3cm大の嚢胞性病変を認めたため当院へ紹介となった. MRIでは,辺縁整な嚢胞で隔壁を有しており,その一部は肥厚していた. ERPでは嚢胞性病変と膵管との交通はなかった.膵腫瘍性嚢胞を疑い膵体尾部,脾合併切除術を行った.腫瘤を切開すると多房性で,内腔には漿液を有していた.組織学的には,嚢胞内面は重層扁平上皮で被われており,嚢胞壁は硝子化および線維化組織で構成されていた.その外側に脾組織を認め,本来の脾とは連続性がないことから膵内副脾に発生したepidermoid cystと診断した.膵内副脾に発生した嚢胞性病変は比較的稀であるが,膵尾部に発生した嚢胞性腫瘤については,膵内副脾に発生したepidermoid cystも鑑別診断として念頭におく必要がある.
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