Evaluation of Residual Stresses in Adhesive Joints

1958 
異種固体の接合部や固体面上の塗膜に発生する残留応力を評価するため,まず接合材の二つの材料の収縮の差によっておこる内部応力を平面応力問題として解析した。接合材の一方または双方の成分の厚みが十分厚くて非常に曲げにくい場合には, 界面付近の応力分布は前報に導いたつき合わせ接合片の接着剤層の熱応力の式で計算することができる。これらの式の適応性を光弾性実験によって確かめた。さらに塗膜の場合のように接合材の一方の成分が非常に薄いときには,薄い方の材料中では周辺部を除き応力分布は均一で,その状態は長さ方向の単純引張の場合と同様であることが結論される。接合片の両成分の厚みが非常に薄くて収縮差によって容易に曲る場合には収縮応力と帯片の曲率半径および曲げこわさの間の簡単な関係式が導かれる。したがって実験的に帯片の曲率変化から残留応力が評価できる。接着剤や保護塗膜の収縮溶力を測定する目的には薄くて幅の狭い金属帯片に塗る方法が便利である。この方法はしばしば利用してきたが簡易式によって収縮応力を求めていたので, これまでのデータを新しい理論式によって再検討した。
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