Carboxylation of Potassium Phenoxide with Potassium Alkyl Carbonates in Solvents
1970
窒素ガス中石炭酸カリウムと等モルのメチル炭酸カリウムとの反応を 20 種の溶媒中で行ない, p-ヒドロキシ安息香酸 (POB), サリチル酸, 4-ヒドロキシイソフタル酸などの生成比および全酸収率におよぼす溶媒の効果を比較検討した。その結果無溶媒反応の場合より全酸収率, POB 比ともに増加したが, ジメチルホルムアミド, シクロヘキサノン, ニトロベンゼン中においては収率が著しく低下した。しかし炭酸ガスが存在すれば, ジメチルホルムアミド中においてもメチル炭酸カリウムを添加した効果が認められた。つぎに有効な溶媒の一つである灯油中において種々の反応条件を検討したところ, 窒素ガス中2時間反応の場合, 200℃ 以上の高温で POBを主成分 (生成比 95% 以上) とするヒドロキシ酸が 80% 以上の収率で得られた。またメチル炭酸カリウムの代りに種々のアルキル (C1~C8) 炭酸カリウムを用いてアルキル基の影響を検討したところ, 全酸収率および POB 比は炭素数が増加すれば減少したが, カルボキシル化率はむしろ増加する傾向がみられた。
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