New Pesticide Bioassay Method for Thrips palmi Karny(Thysanoptera: Thripidae) using Cucumber Seedlings.

1998 
ミナミキイロアザミウマ(T. palmi)に対する新しい薬剤感受性検定法として,キュウリの幼苗と透明容器を用いたCucumber Seedling Treatment method (CST法)を考案した.CST法を用いることにより,植物体を14日以上健全に維持でき,供試したT. palmi 1齢幼虫が健全に生育し,高い蛹化・羽化率がえられたことにより,速効性の薬剤のみならず昆虫生育制御剤のような遅効的薬剤,クロロニコチニル系殺虫剤など,作用性の異なる薬剤のT. palmiに対する効力を検定することができた.本方法は,幼虫のみならず成虫における薬剤感受性を検討する上でも有効な方法であった.また,根を薬液に浸漬することにより薬剤の浸透移行性を検討することができた.本方法では,試験期間中,供試虫と植物の状態を透明な容器を通じて随時反復して観察できるので,薬剤の作用特性および被害の程度を薬剤感受性とともに把握することができた.このCST法は,T. palmiのみならず,他の微小昆虫に対する薬剤感受性検定や,天敵などの食物連鎖系を収容して,それらに対する薬剤の影響評価などにも応用できると思われる.
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