原発性胆汁性肝硬変症におけるInterleukin 1, Interleukin 2活性の検索

1985 
原発性胆汁性肝硬変症(PBC)の本態は肝内胆管を場とする自己免疫反応であり,この自己免疫反応には種々の免疫学的な修飾因子が関与することを明らかにしてきた.今回PBC6例を中心にB型慢性活動性肝炎(B-CAH)8例,健常HBs抗原carrier 8例,非B型慢性活動性肝炎(nonB-CAH)8例及びHBs抗原,HBs抗体陰性の健常者15例につきInterleukin 1及び2(IL-1, IL-2)活性を測定した.IL-1活性はPBC及びnonB-CAH健常者に比し有意の低下を示した.IL-2活性はPBCで健常者に比し有意の低下を示したが,精製IL-1の添加によりIL-2産生の増加をみた.従ってPBCではT, B細胞系のみならず単球レベルでの免疫調節機構の異常の存在が示唆された.
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