IL28B SNP とC 型肝炎治療反応性

2014 
ウイルス感染に対する生体防御として,細胞はインターフェロン(IFN)を産生し,いままでにⅠ型:IFN-α/β,Ⅱ型:IFN-γ,2003 年にⅢ型:IFN-λが同定された.IFN-λには3 つのアイソフォームλ1,2,3 が存在し,それぞれ19 番染色体長腕に位置するIL29,IL28A,IL28B がコードする.IFN-λ は樹状細胞やマクロファージなど限られた細胞で産生され,レセプターは異なるが,IFN-α/βと同じシグナル伝達系であるJAK/STAT 経路を活性化し,その下流に存在するIFN 誘導遺伝子群を誘導して抗ウイルス効果をもたらす.また,このIFN-λの受容体の発現には組織特異性があるため,IFN-λを利用した治療(C 型慢性肝疾患に対し臨床試験中;2014 年2 月時点)では標的組織を狙った効果とそれ以外の組織での副作用の抑制が期待されている.
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