誘導結合プラズマ発光分析法によるケイ素-ゲルマニウム-ガリウム合金中のガリウムの定量

1984 
誘導結合プラズマ発光分析法によるケイ素-ゲルマニウム-ガリウム合金中のガリウムの定量法を検討した.試料の溶解にはフッ化水素酸,硝酸を使用した.加熱処理により過剰のフッ化物イオンの除去を行ったところ,二酸化ゲルマニウムの沈殿が生成した.沈殿の処理方法として,濾過による分離,シュウ酸により再溶解する方法を検討した結果,測定値は両法ともに満足な結果が得られたが,シュウ酸による再溶解法のほうが,煩雑な濾過を必要とせず,簡便かつ迅速な方法で実試料の測定に適している.更に少量のホウ酸を添加することにより残存するフッ化物イオンをマスキングして,器物の浸食なしに試料中のガリウムが迅速に精度よく(変動係数3.5%以下)分析できた.
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