Heterotopic Ossification of the Bilateral Elbows in Patients with Burns

2010 
25歳男性.灯油引火による上半身熱傷(両上肢III度熱傷,体幹・顔面II度)に対して,減張切開・創傷処置・植皮術を複数回施行された.受傷後5カ月で肘関節拘縮に対して当科紹介となる.可動域は右肘40°―50°,左肘45°―50°であり,単純XpおよびCTにおいて,上腕骨内側上顆後方から肘頭にかけての異所性骨化を認めた.併発した腎炎の治療を行い,症状が安定した受傷後16カ月で右肘関節,受傷後19カ月で左肘関節の関節授動術を行った.内側アプローチにて尺骨神経を剥離後,内側上顆を切除し,後斜走靱帯を切離した.外側アプローチも追加し,後方の骨化部分を切除した.術後肘装具を使用し可動域訓練を行い,両肘関節とも0―140°の可動域を獲得している.日常生活動作は自立し,患者満足度は高かった.
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