A Clinical Study of Treatment for Gingival Hyperpigmentation by Er:YAG Laser.

2002 
近年, レーザー治療が歯科領域でも広く用いられるようになり, 口腔粘膜のメラニン色素沈着の除去もその適応となってきた。そこで今回, 歯科用レーザーによるメラニン色素沈着の除去効果を評価する目的でEr: YAGレーザー法 (以下Er-L法) と, 従来からのPhenol-Alcohol法 (以下PA法) の2方法を同一口腔内で同時に施術し, 双方のメラニン色素の沈着除去効果を経時的に比較検討した。被験者は, 本研究の目的を十分理解し, 研究に同意が得られた, 年齢階級26~33歳, (平均年齢28±2.5歳) の男性5名である。被験部位は, 上顎前歯部とし, 右側にEr-L法, 左側にPA法を施術した。Er-L法の装置にはEr: YAGレーザー・アーウィン (モリタ社, 東京) を使用した。術式はメーカーの指示Er: YAGレーザーによるメラ. ニン色素の除去 83に従った。PA法は, 通法に従い90% Phenolを小綿球で塗布して30秒放置後, 99% Alcoholで30秒間中和し十分水洗した。臨床写真をパーソナルコンピュータ上で256譜調の白黒のデジタルデーターに変換した。メラニン色素除去効果は, 黒化度を指標に, 術前, 術後2週, 術後24週に評価した。結果, Er-L法は, 歯肉のメラニン色素沈着の改善効果が認められるもののPA法と比較して, その効果が著明ではなかった。したがって, メラニン色素沈着除去におけるEr-L法の応用についてはその術式について, 今後検討が必要と思われる。
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