新学習指導要領の下での授業実践 : 小中連携を意識した学習指導について(2)

2014 
本研究は,昨年度の「小中連携を意識した学習指導」からの課題を踏まえ,実際のコミュニケーション場面に向かうまでの学習過程を見直したものである。小学校では,留学生との交流を単元後の活動として設定した。更なる学習への意欲を高めた児童の様子が伺えたことは,一定の成果である。言語知識やスキルの指導だけがそれらの習得を後押しするのではないことを理解し,中学校へと続く英語学習を支える意欲を,真のコミュニケーション体験を通して育てていくことが今後も継続的な課題となる。中学校では,つながりのある英文を書かせるために段階的な指導を行ったり,事物を口頭で説明するためにタブレットを効果的に用いたプレゼンテーションを行った実践を紹介したりした。知識・技能の活用のためにコミュニケーション活動を単元ごとに設定したことや,ペア・グループなど多様な学習形態を用いたり,ICTを活用して実践的なコミュニケーション活動を行ったりしたことは成果である。課題は,単元目標と本時目標との関連を明確にすること,学習形態やICTを目的に合わせて活用すること,目標を具体化することであり,次年度以降も継続的に取り組みたい。
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