Histopathological Comparison of Lung Cancers in the Young and Old.
1996
37例の50才未満の若年肺癌と74例の70才以上の高年肺癌について病理組織学的比較検討を行った.女性の比率は若年は40.5%で, 高年の27.0%より高かった.組織型は若年に腺癌が多く, 高年には扁平上皮癌が高率で, 両者の間には統計的有意差が認められた.若年では高年に比較して腫瘍径の小さい症例が多いにもかかわらず, 血管浸潤や微小転移を示す滝沢の提唱するγ例が多く, また癌基質の線維化も高年に比較して弱く癌発生より短日時であると思われ, 若年肺癌は生物学的悪性度が高いことが示唆された.
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