Polarographic Determination of Nitrate and Nitrite with Induced Reduction.

1958 
クロム (III)-β-アラニン, クロム (III)-α-アラニン, 銅 (II)-グリシン錯塩をそれぞれ過塩素酸ナトリウムと混合して支持電解液としたとき,硝酸および亜硝酸イオンの微量の存在でポーラログラムは-1.9Vないし-2.0V vs SCE付近に特異な極大状の誘発還元波を示す。この波は溶存酸素や加電圧速度とは関係のない再現性のよい波であり, クロム (III)-β-アラニン支持電解液を用いた場合, 硝酸7×10-6~1.4×10-2mol/l, 亜硝酸4×10-6~1.5×10-2mol/lの濃度範囲で波高-濃度は比例関係にある。またこの波は, SO42-, Pa43-, HPO42-, H2PO4-, CrO42-, AsO33-, CO32-, ハロゲンイオンおよびアルカリ金属,アルカリ土類金属, アンモニウムイオンの共存によって妨害されず, これを硝酸および亜硝酸イオンの定量に利用する場合, きわめて良好な結果を与える。つぎにこの誘発還元波は, 錯塩を形成する金属やアミノ酸の種類が前記のように変わっても, つねに硝酸イオンまたは亜硝酸イオンの存在によって現われ, アンモニウムイオンが関係しないことから, その電極反応は窒素原子価状態に基づくものであろうと考えられる。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []