5-FU 併用chemoradiationとGemcitabineで根治手術が可能となった局所進行膵頭部癌の1例
2004
症例は64歳の女性で, 糖尿病の悪化と体重減少が出現し, 精査にて膵頭部癌として当科紹介となった. 術前画像評価にて血管浸潤などから根治切除術は困難と判断された. 術中所見においても総肝動脈・固有肝動脈への腫瘍浸潤を認め, 手術診断はStage IVa, 胆道・消化管バイパス術を施行した. 術後5-FU併用放射線療法 (Chemoradiation; 以下, CRTと略記) を施行し, その後外来にてGemcitabine (以下, GEMと略記) 投与を行った. その結果, 原発腫瘍の縮小とCA19-9の著明な減少を認め, 初回手術から9か月後に膵頭十二指腸切除術を施行した. さらに外来でのGEM 投与を継続し, 初回手術から1年7か月経過した2003年4月現在, 画像上再発は認めていない. 根治切除術が施行できない局所進行膵癌に対し, down stagingを視野に入れてCRT とGEM の併用を行うことも選択肢の一つと考えられた.
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
12
References
0
Citations
NaN
KQI