99mTc-pyridoxylideneisoleucine (Pi)のラットに於ける肝・胆道系への排泄-特にsulfobromophthaleinによる干渉-

1979 
SD系雄ラット(300g, 8週齢)を用い,sulfobromophthalein (BSP)を経静脈的に持続注入することにより,BSPの胆汁内排泄率を最大にし(BSPTm)この時点で99mTc-pyridoxylideneisoleucine (Pi)を静注し,血漿クリアランス,胆汁内経時的排泄率,60分後の臓器放射能分布を調べ,生理的食塩水注入の対照ラットと比較した.BSPTmラットでは血漿のPiレベルは対照より高くクリアランスは遅延した.また胆汁内へのPiの排泄も著明に低下した.このことは,BSPの存在がPiの肝摂取,胆汁内排泄の各過程に干渉することを示し,BSPとの間に共通のcarrierが存在する可能性を示唆した.しかし,同様の検討を行った99mTc-HIDAの結果と比較するとBSPは肝摂取ではPiに対し,また胆汁内排泄ではHIDAに対してより強い阻害効果を示した.
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