Autopsy Cases of Extramammary Paget's Disease
2006
乳房外パジェット病は多くの場合表皮内癌として緩徐に進行する一方で, 一度転移を来した例では治療に難渋し, その多くは腫瘍死することとなる。今回, 後者のような進行期乳房外パジェット病で腫瘍死し病理解剖検査を施行し得た1例を報告するとともに, 当院剖検例3例を加え, 本症の転移・進展様式について検討した。本症の転移・進展様式には特徴があり, 血行性転移もリンパ行性転移も来し得るが, 当院剖検例からは後者のほうがより優位と思われた。またその際には, 高度の腫瘍浸潤にもかかわらず画像上は腫瘍そのものを確認することができず, 水腎症や癌性リンパ管症による胸水貯留といった腫瘍浸潤や腫瘍塞栓による結果のみが確認できることもある。これらは本症の進行期症例を診療する上で, また本症の転移・進展様式を理解する上で有用な所見と考えたため報告する。
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
0
Citations
NaN
KQI