EFFECTIVE BLOOD UTILIZATION VIA SYSTEM FOR MASSIVE BLOOD TRANSFUSION, INCLUDING CARDIOVASCULAR OPERATION IN LOCAL AREAS

2009 
地方病院の輸血部門においては,安全性や経済性を考慮した積極的な取り組みは重要な課題である.本研究では大量輸血への対応体制を構築し,術者,輸血部門そして血液センター(BC)との連絡を緊密にし,輸血製剤の有効利用を目指すとともに術者の安心感を得ようとした.BC側には通常の輸血用血液の時間的,量的な情報以外に緊急性と追加発注の可能性を伝えた.術者には各血液製剤がどのくらいの時間で術者の手元に届くかを明確にした.対象は赤血球で約10単位以上の大量輸血が必要とされる手術例99例で,心臓血管手術が94%を占めた.血液の追加発注は30%に認められ,供給上の問題点を認めなかった.術者の理解とともに,大量輸血対応は順調に増加し,82%の外科医の安心感を向上させた.また輸血の返納血は有意に減少し,製剤単位数から算出された全体廃棄率は1.6%から0.4%にまで低下した.病院内の輸血部門の重要性を再確認し,地方の輸血供給にも配慮した視点に立った体制を構築していく必要性がある.
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