八重咲きトルコギキョウ‘こまちホワイトドレス’の育成と特性

2011 
‘こまちホワイトドレス’は,白花一重咲き系統を種子親に,白花奇形八重咲き系統を花粉親にして交雑されたトルコギキョウの一代雑種品種である.花は白色で,フリンジが弱く出る八重咲きである.‘こまちホワイトドレス’は,シェード栽培と第1~2側花の摘蕾を組合せることにより,10月上旬~11月上旬に切り花長80 cmを確保できる.第1~2側花を摘蕾しても,葉が摘蕾した上部まで着生するため,止葉と花蕾との間に空間が見られなかった.また,摘蕾する蕾の数により,8月の旧盆や9月の彼岸など,物日需要や10~11月のブライダル需要など目的とする収穫期に調整しやすい.これらの栽培方法や作型の組合せにより,秋田県で出荷可能な期間は7月下旬~11月上旬と長期にわたる.さらに,花蕾が上部に揃い蕾が丸く大きいので,収穫後の花房の調製が省力的な品種である.
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