ポリマー-血液タンパク質間界面現象に及ぼす親水-疎水型ミクロ相分離構造の影響

1979 
親水-疎水型ミクロ相分離構造を有する2-ヒドロキシエチルメタクリレート (HEMA) -スチレンブロックコポリマーフィルム表面と血液タンパク質の界面相互作用をポリ-HEMA, ポリスチレンのホモポリマー表面の場合と比較しながら吸着現象および吸着に伴う界面張力の変化から検討した. 電顕解析より吸着初期の段階を明らかにすることができ, 疎水性表面に対する血液タンパク質の親和性は, フィブリノーゲン>γ-グロブリン>アルブミンであるのに対し, 親水性表面では全くこの逆であった. 親水-疎水型ミクロ相分離構造表面では, アルブミンが親水性ドメインに選択的に吸着するのに対し, γ-グロブリンとフィブリノーゲンは疎水性ドメインに選択的に吸着することが明らかにされた. しかも長時間この選択吸着が維持されていることが分かった.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    15
    Citations
    NaN
    KQI
    []