EXPERIENCE OF UMBILICAL MINI-LAPAROTOMY USING SLIDING-WINDOW METHOD ON PEDIATRIC PATIENTS

2011 
Sliding-window法を利用した臍部開腹手術を小児26例(肥厚性幽門狭窄症13例,急性虫垂炎7例,卵巣嚢腫3例,卵巣奇形腫1例,大網嚢腫1例,脾腫+胆石症1例)に施行した.脾腫+胆石症で腹腔鏡補助を必要とした以外,全例直視下操作で手術可能であった.合併症は,肥厚性幽門狭窄症1例の創部感染のみであった.創部の状態については,この症例で右上腹部の皮膚に引きつれを,胆石症+脾腫の症例で臍部に円形状ケロイド瘢痕をそれぞれ発生した以外は,全例,臍と同化して目立たなくなった.本術式は,短径が約4cmを超える充実性腫瘤や実質臓器の摘出手術以外では,創部感染を予防すれば,整容性の面でも優れた結果が得られる.しかし,小児においては,臍部切開創から腹腔内全体の検索は難しい点,臍部に癒着を形成する危険性がある点,将来どんな手術を受けたのか推測が難しい点などを考慮して,適応を慎重に選ぶ必要があると思われた.
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