Immobilization of Rhodium Complex to Polymer Support and Its Catalytic Reaction

2003 
ロジウム錯体などの均一系触媒を担体に固定化することは, 触媒の製品からの分離を不要とするだけでなく高価な錯体の分離工程での損失を解決する手段として関心の高い課題である。代表的な均一触媒であるロジウムヨウ化カルボニル錯体が陰イオンとして存在することに注目し, 当該アニオン錯体を耐熱性のピリジニウムカチオン樹脂担体にイオン結合させる固定化について検討した。触媒作用としては主としてメタノールのカルボニル化反応について検討し, さらに酢酸メチルのカルボニル化反応, ギ酸メチルの異性化反応について触媒作用を比較した。反応はバッチ式のオートクレーブによって行い, 反応速度は一酸化炭素吸収速度および反応液の組成分析によって求めた。ロジウム錯体は, イオン交換平衡が著しくカチオン樹脂担体側に傾いているために, 本担体にほぼ完全に固定化できた。また, 反応液組成により固定化は影響を受けた。本固定化触媒は, 水やヨウ化リチウムなどの第三成分の添加なしで, 均一系と同等もしくはそれ以上の活性を示した。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    19
    References
    11
    Citations
    NaN
    KQI
    []